だから同一人物だと分かって、ほっとしたんだよ。
私の好きな人は、1人だけだったんだって。
「りゅ、流星くん、はっ……私、が……好きなのっ?」
本当に好き……?
「ふっ……何度も言ってるだろ。俺は結愛が好きだ。
愛おしいと思うよ」
「っ……、し、もっ……」
「え?」
泣いちゃダメっ……。
わかってても、留めなく溢れてくる。
ちゃんと、伝えなきゃ……流星くんは、こんなにもまっすぐ……伝えてくれたんだから。
「好きっ……」
たった2文字なのに、こんなにも勇気がいるんだね。
鼻をすすって、涙を拭う。
ふと顔を上げた瞬間―――私の唇に、なにかが当てられた。
っ……、え?
「俺と、同じ好きだよな?」
「う、ん……」
え、待ってそんなことより……今っ……キス、したっ?
ぼっと顔が真っ赤になって、全身熱で覆われた。
ファーストキスっ……。
―――ある国の王子様は、お姫様をじっと見つめて微笑みました。
そしてこう言った。
「もう離れていかない。ずっとそばで、結愛だけを守らせて」
……本で読んでいた時よりも、ずっと幸せを感じられる。
あぁ……大好きだなぁ。
―――2人は微笑み合い、王子はそっと姫にキスをします。
「もう、遠慮なく独占するから」
―――姫は頬を染めながらも、幸せそうに思いっきり笑顔を向けました。


