だけど、少しずつ近づいている。天王院さんへの気持ちに。 「―――うん」 天王院さんは私の腕を引き、自分の胸に引き寄せた。 私は天王院さんの腕の中にすっぽりおさまり、温かい温もりに包まれる。 っ……、え? 突然のことすぎて、理解するのに数秒かかった。 「ずっと、そばにいる」 「っ……」 「もう二度と、結愛に寂しい思いはさせない」 「……え?」 それはまるで、天王院さんが1度私に寂しい思いをさせたみたいな言い方……。 その時、私の頭の中でいつかの記憶がフラッシュバックした。