放課後、私は1人で街中をうろついていた。
え、とっ……最近有名なカフェに行きたかったんだけど、ここはどこだろうっ……。
流行に疎いことを知った私は、今どきの何かをしたくて、最近有名でテレビにも出ていたあるカフェを探していた。
自分が方向音痴だということはなんとなく分かっていたけど、まさか本当に迷っちゃうなんて。
寮の門限は7時だから、それまでに帰らなくちゃっ……。
今は5時半。まだ時間はある。
「そこのおねーさん」
肩を掴まれたので、反射的に振り返る。
っ……、誰っ?
そこにいたのは知らない男の人が2人。私よりも歳上に見えた。
「さっきからウロチョロしてるけど、道に迷っちゃった?」
「えっと……」
こ、この人達、不審者とかじゃないよねっ……。
少し怖くなって手が震える。
「お兄さん達が案内してあげよっか?」
「! ホントですか! 嬉しいっ……助かります」
あの学園、門限破ったら反省文書かされるから、それはとても助かる。
笑顔を向けると、2人の男性は顔を見合わせてニヤリと笑った。
?……なんだろ?
まぁいいや。確かこの後は、ここの道を右に曲がるんだよねっ……。


