「君は、心が綺麗なんだね。……ありがとう、嬉しいよ」
「えへへっ……」
教室前でお別れして、私は美瑠ちゃんの席に駆け寄った。
「お、結愛〜」
「ねぇねぇっ、月皇聖那さんっていう人、知ってる?」
「え? うん。てか、この学園に知らない人なんていないんじゃない?」
うっ……やっぱりそうなんだっ……。
自分の流行の疎さに、少しガッカリした。
そりゃ聖那さんも驚くか〜……。
「……さっきちょっとだけお喋りしたの。すっごく良い人だった……!」
「ふふっ……よかったね」
「うんっ!」
私は笑顔で頷くが、美瑠ちゃんは頬杖をつきながら天王院さんの方を見ていた。
「……まぁ、天王院様にとっては面白くないだろうねぇ……」
美瑠ちゃんの言葉に、私はキョトンとする。
面白くない……? 特に面白いこともしてないから、当たり前では……?
そういえば、聖那さんも凄くイケメンさんだったけど、やっぱり天王院さんのほうがカッコいい……ような気がする……。
……って!! 人と比べるのは良くないよねっ!!!
しかもよりにもよって天王院さんとだなんてっ……。
なんで天王院さんなんかのことっ……。


