その人とパチッと目が会った瞬間、彼が目を見開いて驚いていた。
「あ、あれ……姫宮さんって、そんなに可愛い人だっけ。メガネ外しただけでだいぶ印象変わるね」
「あ……そうですか?」
可愛い人っていうのはお世辞だと思うけど……そんなに印象変わるかな?
拾い終わって、再びダンボールを持ち上げる。
よいしょっ……おわっ、やっぱり重い……。
「これ、どこまで持っていくの?」
「え? 職員室までですけど」
ひょいっと荷物を横取りされ、彼は職員室へと進んでいく。
……あ、もしかして運んでくれようと!?
「だ、大丈夫です! あのっ、私持てます!」
「いーの。女の子にこんな重たいもの持たせられないでしょ。こういう時は、素直に甘えなさい」
まるで子供に言い聞かせるように、私の頭を優しく撫でてくれた。
わっ……手ぇおっきいっ……。
自分より大きな手に、ちょっぴり胸が騒がしくなった。
「えとっ……あ、ありがとうございます」
「いーえ」
軽々とダンボールを持てるんだから、やっぱり男子と女子では力が違うんだなと感心する。
申し訳ないな……私に力があれば。
「あ、そういえば、お名前お聞きしてませんでしたっ……!」


