休み時間、私は先生に頼まれて、荷物運びを手伝っていた。
こ、このダンボールっ……一体何が入ってるのっ……?
結構重くて、腕が外れそう。
職員室までまだ距離があるよ〜っ……(泣)
階段とか、下りるの辛いっ……。
心の中でたっぷり文句を言っていると、ぼーっとしていたせいで、誰かにぶつかってしまった。
その衝撃で、私のメガネが床に落ちる。
「わぁっ……ご、ごめんなさいっ……!」
とっさに頭を下げて謝ると、当然だけどダンボールからボロボロと荷物が転げ落ちた。
あーっ……!
私はガックリと肩を落とす。
何してんだ私〜っ……。
「ふっ……大丈夫? こちらこそぶつかってごめんね?」
「い、いえっ……私は全然」
ニコッと微笑んで私の落とした荷物を拾ってくれる男の人は、とても美形だった。
紳士的というか……王子様みたいな人だ。
この学園で大人気。高身長で爽やかイケメン、オマケに優しさ120%。
この人に惚れない人はいないだとか。
そ、そんなすごい人とぶつかってしまったっ……。
「姫宮さんだよね?」
「あ、はい」
名前を呼ばれたことにより、反射的に顔を上げる。


