手を振り払われた女の子が無事だったのを確認してほっと安堵の息を吐いた。
「俺に触れていいのは、結愛だけだ」
クラス中がその言葉を聞いて静まった。
1番驚いているのは本人である私。
目をパチクリと瞬いて、放心状態。
それはまるでっ……私が特別みたいな言い方っ……。
「「「ギィヤァーーッ!!!!♡♡」」」
その言葉に、クラスの女の子はキュン死する。
ビ、ビックリしたっ……。
天王院さんそんなことをサラッと言えちゃうなんて、女の子の扱いが上手いんだなっ……。
天王院さんを見つめすぎていたせいか、私の視線に気づいた天王院さんがこちらを向いて、ほんの少し口角を上げて微笑んでくれた。
ドキッ……。
不意打ち……。
嫌でもドキッとしてしまう。
でも、それもこれも、全部天王院さんが星音様に似ているから。
つまり、私は星音様にドキドキしているということと同じなのだ。
天王院さんにドキドキしているわけでは断じてない。
「結愛。言おうと思ってたんだけど……」
「! う、うん」
横から天王院さんに話し掛けられて、少し弾んだ気持ちになりながら耳を傾ける。
私、何を期待しているんだろう……あはは。


