あー……嫌なことを思い出してしまった……。
私を心から愛してくれる人なんて……本当にいるのかな……。
天王院さんも、きっとお遊び程度。
悲しいなぁ……。
桜色の瞳に黒色のカラコンを入れて、メガネを装着。
瞳とおなじ桜色の髪には黒髪ウィッグを被る。
あ、別にウィッグは前髪が異様に長いとか、根暗な振りをしてるとか、そんなことはしてなくて。
ただ、少し目立ってしまう色だから……念のため。
「「キャアーッ!!♡」」
突然聞こえた女子の甲高い声。
私と美瑠ちゃんは同時にビクッとして、2人して目を見開いた。
そして苦笑する。
な、なんなんだ今の声……。
勘のいい美瑠ちゃんは、何か分かったようで、顔を真っ青にしてした。
「? 美瑠ちゃん?」
「いや、ごめん……あくまでも私の予想なんだけど」
「うん?」
美瑠ちゃんのお話を聞きながら、やっぱり声のした方が気になって家の扉を開いた。
そしたら……。
「おはよう、結愛。今日も可愛い」
「ひょぇっ……!」
お、王子さまっ……!
あ、違ったっ……て、天王院さんっ……!
ビックリし過ぎて私は口をパクパクさせることしか出来ない。


