「どうして、私なの?」
「……。一目惚れした」
天王院さんは、今一瞬だけ口ごもった。
一目惚れ……全くもって信用ならん。
一体私のどこに惹かれたのやら。
それになぜ口ごもった。
「そ、それなら他にもいるよ。美人な子も優しい子も……だから私以外に」
この人にドキドキしてしまった。
さっきから、変に意識してしまう。
早く、終わらせなくては。
「結愛じゃなきゃダメだ。結愛がいい」
「っ……///」
あぁっ……また赤くなっちゃったっ……。
この人、本当の本当に本気だっ……。
嬉しくないって言ったら嘘。
こんな素敵な人に好かれて、嫌なわけがない。
でも、それと好きとは全然違くて……。
「結愛が俺を好きじゃないのは知ってる。だから、俺にチャンスをくれないか?」
「ちゃんす?」
上目遣い&首を傾げると、天王院さんは思いっきり自分の拳を頬にぶん投げた。
ほぇ〜っ……!?
な、なにしてるのっ!?
なんで自分のことを殴ってるの!?
「だ、大丈夫っ?」
「俺の理性が壊れそう」
「???」
ちょっと不思議な人だなぁっ……。
とりあえず無事のようで、ほっと胸を撫で下ろした。
「で、チャンスが欲しい。」


