幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「ごほんっ」



突然、大きな咳払いが車の外から聞こえた。

春馬くんが少し私から離れてくれたので、視界が少し広がった。

そんな視界の中で咳払いしていたのは春原さんだった。


うわぁ。

こわい……。


思いきりこちらを睨んでいるし。

……特に私のこと。


これから始まる家政婦としての自覚を持て、って?

分かっているけど、これは不可抗力……!



「唯斗さん、春馬さん。……有村さん。新しい住居をご案内しますので」

「はいっ」



私は春馬くんを押しぬけて、車の外に出た。