幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「おい」



車の外から私たちの様子を眺めていた唯斗くんの低い声が聞こえる。

私は春馬くんの肩越しに唯斗くんと目を合わせた。

唯斗くんはひとつ、大きなため息をついた。



「いつまで抱き着いているんだ。……離れろ」



唯斗くんがそう言うから、私はハッとして春馬くんの背中に回していた腕を緩める。

だけど、私を抱きしめる春馬くんの腕の力は抜けていなくて。

むしろ強まる一方だった。


春馬くん、華奢に見えて意外と力ある!

離れたくても離してくれない。



「春馬くん……?」

「だって、僕。美羽ちゃんのことが心配だったから、」

「ううー。ごめん」



春馬くん、心配してくれるのは嬉しいけど、心配しすぎでは?

無事なのは確認できたんだから……。


そう思っていると、唯斗くんが一言。