幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「ちょっと、唯斗くん!」

「なに?」

「部活は? 行かなくていいの?」

「……今日、マネージャーが話あるから早く家に帰ってこいって言っていたから」



へえー。

唯斗くんの言い方からして本当なのだろう。

少し気だるそうに言っていたから。



「って、そう言われていたなら、体育祭委員の代わり、引き受けちゃダメでしょ!」



居残りじゃん!

放課後返上してミーティングやるんだよ?

唯斗くんならそんなこと分かるでしょ?


はあ、と、ため息をつきながら下駄箱で靴を履き替える私。

唯斗くんが始めた芸能界のお仕事なんだから、そういうところ、しっかりやらなきゃダメじゃん。


履き替えた靴で校舎を出る。

気が付けば唯斗くんが隣を歩いていて。

さっきとは違う、私のペースで歩いていた。