幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

ガクッと肩を落とす私。

その肩にポンッと手を置く唯斗くん。


今はその優しさはいらないよ。

笑ってくれればいいさ。

好きな人とも一緒に帰ることができない……、誘うことも神様に許してもらえなかった私を笑えばいい。


そう思いながら、唯斗くんを少しだけ睨んでみる。

だけど、唯斗くんは、なぜか少し嬉しそうな笑顔を浮かべていて。

その顔に腹が立つ私。



「なによー……」

「仕方ないから一緒に帰ってやる」

「……ひとりで帰れるもん。って、唯斗くんも部活あるじゃん」



南條くんと同じバスケ部なんだから。

しかも部長なんだし。

なに、私と帰ろうとしているの。

サボりじゃん。


私の肩に手を置いていた唯斗くん。

その手が離れたかと思うと、私の右手としっかり繋がれていて。

一瞬、頭が真っ白になった。


ざわめく教室。

悲鳴に近いものが聞こえて、ハッとする。