幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

ミーティングが終わり、帰ろうとしていると。



「美羽」

「……げっ、」



後ろから唯斗くんに声をかけられた。

頬杖をついて座っている唯斗くん。

こうして、同じく座っていると身長差って気にならないものなんだなぁ。


唯斗くんは私よりも20センチ身長が高い。

……いや、もっと高い。

って、そんな話はどうでもよくて。


なんで、わざわざ声をかけてくるのかなぁ。

これから南條くんに『一緒に帰ろう』と誘うところだったのに。

でも、唯斗くんのことだから、なにか用事でもあるのかもしれない。


……いや、ないな。

多分、唯斗くんは私の恋の邪魔をしたいだけ。



「なんだよ、その顔」

「……別に」



唯斗くんは席を立ちあがって、私の目の前に来る。