幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「そう言えば、帰り道に春原さんに会ったよ」

「えっ?」



そう言って春馬くんは肩に掛けていた鞄から、1枚の封筒を取り出す。

それを受け取る私。

中を見れば……。



「コンサートのチケット⁉」



思わず大きな声を上げる私。

それに驚いたのか、春馬くんと唯斗くんが私の隣へと移動する。

私の手元を覗く2人。


……私の手には、ベルプリュームのコンサートチケットが握られている。

どうしてコンサートチケットを……?


私はファンとしてではなく、アイドルとしてステージに立つはずなのに。

言葉も出ない私とは反対に、嬉しそうな声を上げる2人。



「美羽ちゃんっ! コンサート観に来てくれるの⁉」

「……それ持って観に来いよ。絶対な」



えっと……。

私はステージに立つ側でいいんだよね?

今更、アイドル取り消し……、とかじゃないよね?


戸惑う私に不審そうな目を向ける2人。

その視線に気づいた私は慌てて笑顔を作る。