幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「唯斗。抜け駆け禁止」

「いいだろ、これくらい」

「じゃあ僕も美羽ちゃんを食べちゃうよ?」

「それはダメだ」



なにやら言い争いを始める2人。

抜け駆けとか、食べちゃうとか……。

意味が分からない。

しかも最近、こういう出来事が増えた。


いつからだろう。

多分、私の芸能界入りが決まったオーディションの日から……。

『大切な人って誰?』って、2人から聞かれることは日常茶飯事だし。

顔を合わせれば抱きついてくるし。

なにが起こっているんだろう?

よく分からないけれど、まあいいや。


言い争う2人を残して、私はキッチンへ向かった。

まだシチューが完成していないから、早く作り上げないと!


再び火をかける私。

コトコト煮込んでいると、2人がようやくリビングへ入ってきた。

言い争いは終わったのかな。

まあ、言い争うのは仕方ないと思うけど、夕飯は仲良く食べて欲しい。

なんて、思っていると。