幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「美羽ちゃん、ただいま」

「……ただいま」

「おかえりっ!」



2人を出迎える私。



「外寒かったでしょ? 部屋の中は温めてあるから……。って、えっ⁉」



気が付けば春馬くんの腕の中。

春馬くんの体は完全に冷えていて。

外の空気の冷たさが伝わった。



「美羽ちゃんが温めてー」

「えっ」



温めて、って、どうやって?

春馬くんに抱きしめられながらタジタジしていると。

不機嫌丸出しの唯斗くんが私の腕を引っ張る。

春馬くんから離れたと思えば、次は唯斗くんの腕の中。

唯斗くんが私の首筋に顔をうずめる。

息がかかってくすぐったい。



「唯斗くん、くすぐったいよー」



だから離れて。

そう言いたかったけど、それは言葉にならなかった。