幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

私にとって初めての打ち合わせを終える。

玄関先まで春原さんを見送る。


パタンと絞められたドア。

帰り際。



『ハードスケジュールになりますから体調には気を付けてください。……明日からお願いしますね』



そう、言ってくれた。

今までだったらなにも言ってくれなかったけど。

挨拶もまともにできなかったけれど。

少しずつ会話が出来るようになって良かったな。

ひとり、微笑む私。


……さて!

夕飯の準備でもしますか!


玄関の鍵を閉め、リビングへ向かう。

現在時刻、19時半。

今日はなにを作ろうかなぁ。


んー。

……シチューを作ろう!

冬といえばシチューだよね!

カレーみたいに甘口とか辛口とかないから、喧嘩しないで済む!


そんなことを考えながら野菜を切って火にかける。

野菜たちに火が入るのを待っていると。


ガチャッ!

玄関の扉が開く音がした。

もしかして帰ってきた⁉


夕飯もまだ作れていないけど仕方ない。

私は一度火を止め、玄関に向かう。