幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「つまり、アイドルとして相応しい人は1人しかいなかった。……本日を最終審査とするよ」



その言葉に文句を言い始める参加者たち。

そんなの聞いていない!

と、声が上がる。

その声に審査員の方々は険しい顔をする。



「アイドル……、まずは人としての心得を学んできなさい」



こうして第二次審査……、最終審査は終わった。


参加者たちはぶつぶつ言いながら会場を後にしていった。

そんな後姿を見送る私。

ちょっとかわいそうにも思えた。



「有村さん」



そんな私に声をかけたのは。



「春原さん⁉」

「……最終審査、合格おめでとう。私が君のマネージャーを務めるから」

「えっ? 春原さんは唯斗くんたちのマネージャーじゃないんですか?」

「彼らには他のマネージャーがついている。私はそのマネージャーたちの上司にあたるだけだ」



な、なるほど……?

よく分からないけれど、私のマネージャーはお偉い春原さんってわけだ。