幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

ほっとする私。

南條くんも琴音ちゃんも、やっぱり笑顔が似合うから。

やっぱり、大切な人たちには笑っていてほしいよね。


って、そうだ!

私が体育館に来た理由をすっかり忘れていた!

唯斗くんの部活での様子を探るために来たんだった。



「な、南條くん!」

「ん?」

「バスケ部の朝練の様子を、こっそり見ることができる場所とかあるかな⁉」



一瞬ハテナマークを顔に浮かべた南條くん。

それから少し笑って。



「部長のことが気になる?」



と、私の核心をついてきた。

あはは、と苦笑いするしかできない私。


バレてるーっ!

そんなに私って分かりやすいのかな⁉


そんな私に南條くんは『こっちに来て』と、歩き始めた。

床に置いていた鞄を持って、慌てて後を追う。