幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「私、怒ってもいないし気にしていないから」

「……」

「南條くんと琴音ちゃんが幸せならそれが一番嬉しいし!」



そんな私の言葉に納得の言っていないような顔の南條くん。

私が気にしていないって言っているんだから、それでいいのにな。

気にするのは仕方ないかもしれないけれど、クラスメイトとして気まずいのはなんだか嫌だ。


だから私は。

思いきり口角を上げて。



「それにしても、南條くん。琴音ちゃんのことを名前で呼んでいるねっ⁉」



と、意地悪く笑った。

その瞬間、顔を真っ赤にする南條くん。

慌てている様子は、体育祭の日の琴音ちゃんそっくり。

本当、不器用な似た者同士がカップルになったんだな。


そう思うと、ほっこりした気持ちになった。

やっぱり、南條くんと琴音ちゃんはお似合いだと思う。

『お似合いじゃん』と伝えると、南條くんの表情は少し明るくなったように見えた。