幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「あ、有村さん……?」



驚いた様子の南條くん。

それから少し気まずそうに目を伏せた。


まあ、そうだよね。

体育祭の一件以来、会話をしていないんだから。

琴音ちゃんと話す南條くんの姿はよく見るけれど、私と琴音ちゃんが一緒にいるときには話に混ざってこようとしない。

それもそれで、クラスメイトとして少し寂しいけれど。



「お、おはよう!」



私は気まずい空気を察していないかのように明るく挨拶をする。

それにつられてか、南條くんも『おはよう』と、返してくれた。


うん。

ぎこちない部分はあるけれど、そんなもんだよね。

短い間でも付き合っていたんだから。



「今日は……。どうしたの?」



南條くんが私に問いかける。