幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

ごめん。

ごめんなさい……。


心の中で何度も謝る。

唯斗くんと春馬くんからは、たくさんの温かい感情をもらっていたのに。

たくさん守ってもらってきたのに。

たくさんの愛情をもらってきたのに……。

頭に思い浮かぶのは、彼らの柔らかい笑顔だった。


涙は止まることを知らず、テーブルの上に水溜まりを作っていく。



「今からでも遅くないよ」

「え……?」



春馬くんに顔を向ける。

涙で視界はぼやけていたけれど、春馬くんが微笑んでいることは分かった。



「誰かと向き合うことに、早いも遅いもないから」

「うん……っ」



今からでも遅くないのなら。

私は向き合いたい。

例え唯斗くんに拒まれたとしても、それも受け止める。


”水樹 唯斗”を知りたい。


私は、唯斗くんと春馬くんの”幼なじみ”だけど。

それだけじゃなくて。

私にとって彼らは”かけがえのない存在”だから。

失いたくない人たちだから……。