幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「美羽」



琴音ちゃんが私の名前を呼ぶ。

カメラの画面を見つめていた私は顔を上げる。

琴音ちゃんを見れば優しい笑みを浮かべていた。



「そのモヤモヤを解消してきなよ? 写真はそれからだから」

「でも……。書類選考締め切りまで、1週間もないんだよ?」

「じゃあ、早く唯斗先輩と向き合ってきなよ」



でも。

今、唯斗くんの心に踏み込んで拒絶されたら……。

それこそ笑顔なんて作れない。

写真も今以上に酷い出来になるだろう。



「美羽らしくないなぁ」