幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「写真はね、人が思うより情報量を持っているの」

「……?」

「表面だけじゃなくて、その人のオーラとか感情まで鮮明に映すものなの」



私はもう一度カメラの画面を見つめる。


オーラ。

感情。

そう言われてみれば、この写真の中の私は、人を惹きつけるものはないかもしれない。


ただ笑顔を取り繕っている写真。

伝わってくるのは、書類選考に通りたいという下心と。

沈んだ感情を必死に隠している……。

そんな痛々しい写真に思えてくる。



「美羽は、唯斗先輩のことでなにか悩んでいるんじゃないの?」

「え、」

「さっき、唯斗先輩たちとすれ違ったときから、美羽はなにかを考えこんでいるような気がした」



琴音ちゃんの視線が私の心に刺さる。

琴音ちゃんの言っていることは的確だったから。


私の頭の中は。

唯斗くんの疲れ切ったような、暗い表情でいっぱいだった。


幼なじみとして……。

ううん。

幼なじみとしてじゃなくても、唯斗くんのあの表情は気になった。


……なにがあったんだろう。