幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「ご、ごめん」



謝る私。

唯斗くんがなにを考えているのか分からなかったけれど、今の私に触れて欲しくない。

そんな感情が伝わってくるような気がした。


無言の唯斗くん。

春馬くんは唯斗くんの隣で『ごめんね』と申し訳なさそうな顔をしている。

春馬くんがそんな顔することないのに……。

それなのに無言を貫く唯斗くんに、だんだん私は腹が立ってきた。

せっかく心配したのに。

その態度はないんじゃないの。



「……琴音ちゃん、行こう」

「えっ⁉」



私は琴音ちゃんの腕を引っ張って屋上へと向かった。

琴音ちゃんはなにか言いたそうだったけれど、私は気づかないふりをした。