幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「それにさ。体育祭で恭介と同じ種目のバスケを選ぶ……、って美羽がなったとき一瞬、怒りが湧いた」

「うん」

「恭介は美羽の頑張りを認めて体育祭委員に推薦したのに、恭介のことが好きだからって理由だけで種目を選んだのかなぁ、って」



恭介の気持ちを踏みにじっているんじゃないか。

そう感じてしまった、と、琴音ちゃんは話してくれた。



「だけど、美羽は誰よりも努力していた。……もう、恭介のこととか関係なく」



琴音ちゃん……。


見ていてくれていたんだ。

そう思うと、目頭が熱くなった。



「それだけ努力できる子なんだからさ、自信持ちなよ」



涙がこぼれそうになる。

そんな私の頭に手を伸ばして撫でてくれる琴音ちゃん。

応援してくれている。

それが琴音ちゃんの手のひらから伝わってくる。



「……私、頑張ってみる」



アイドルを目指して頑張りたい。

なにから初めていいのか分からないけれど。

それでも、こうして背中を押してくれる人がいるんだから、頑張りたい。