幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

「報告する必要もないかと思ったんですが、一応」

「……?」

「……なんだ」



首をかしげる私。

腕を組む唯斗くん。

南條くんの言葉を待つ私たち。

南條くんは、にこっと微笑んで。



「俺、有村さんと付き合うことになったので」



そう、サラリと言ってのけた。


南條くん⁉

そんなサラリと公言していいものなの⁉

だけど、南條くんが『付き合っている』と、堂々と言ってくれたのは正直嬉しかった。


……問題は。

唯斗くんが鬼の形相で南條くんを睨んでいる。

南條くんは素知らぬふり。

そんな2人の間に挟まれている私は、アワアワしてしまう。


唯斗くん、なんでそんなに怒りのオーラを出しているの!

近寄りづらいオーラなんですけど⁉

そんな唯斗くんがまとう空気に負けることなく……。

むしろ、かわしていく南條くんはすごいと思った。