幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

トホホ……、の状態になりながら、私は鞄を肩にかけなおした。

引き返して公園から出ようとした瞬間。

誰かとぶつかった。


いたい。

鼻を打ってしまった……。


それより、謝らなくちゃ!



「ご、ごめんなさ……」

「なにしてんだ」



頭上から降ってきた聞き覚えのある声。



「ふふっ。美羽ちゃんらしいね」



片方はイケてる低音ボイスで、もう片方は甘くて優しい声……。

この2つの声の持ち主は。



「唯斗くん⁉ 春馬くん⁉」



驚く私の頭を撫でる春馬くん。

唯斗くんは相変わらず不機嫌丸出し。

なんで、そんなに不機嫌なのさ。

唯斗くんと春馬くんの格好を見れば、仕事帰りなんだな、って分かる。


疲れているの?

仕事でクタクタになって、疲れているの?

いくらバスケ部でも、仕事と運動の体力は違うのかなぁ、なんて思っていると。