蒼side
『綾音。俺、綾音に言いたいことがあるんだ』
綾音の目が覚めてすぐ、俺は気持ちが変わる前にとすぐに切り出した。
だけど、
『待って!! 私から言わせて。今日も、蒼が私をどうやって見つけたか知らないけど、蒼を探してたの』
綾音は俺に、これでもかと言うほど切実に懇願した。
断れない。
綾音が必死になって探していたのは、俺だと言う。
彼氏が出来たから……となにかいわれるのか、それとも俺が、会えない十数年の間もずっと望んでいたことなのか。
緊張で顔が引きっているのが分かる。
『綾音が、そのあと俺の話を聞いてくれるなら』
俺は覚悟を決めてそう言った。
『綾音。俺、綾音に言いたいことがあるんだ』
綾音の目が覚めてすぐ、俺は気持ちが変わる前にとすぐに切り出した。
だけど、
『待って!! 私から言わせて。今日も、蒼が私をどうやって見つけたか知らないけど、蒼を探してたの』
綾音は俺に、これでもかと言うほど切実に懇願した。
断れない。
綾音が必死になって探していたのは、俺だと言う。
彼氏が出来たから……となにかいわれるのか、それとも俺が、会えない十数年の間もずっと望んでいたことなのか。
緊張で顔が引きっているのが分かる。
『綾音が、そのあと俺の話を聞いてくれるなら』
俺は覚悟を決めてそう言った。



