キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。

え……ちょっと待って、出ていくとか?


「待って!! 私から、私から言わせて。今日も、蒼が私をどうやって見つけたか知らないけど、蒼を探してたの」    
               
               
私が懇願すると、蒼はひきつった笑みを浮かべた。              
                
             
そして、覚悟を決めたような顔でうなずき、

「綾音が、そのあと俺の話を聞いてくれるなら」           

と言った。


私の話に、何を覚悟する必要があると言うの?


「蒼……私、蒼が好き。蒼といると、今まで感じたこともないような気持ちになる。あと、私達もっと前にあったことあるよね? 寝てるときに思い出した。私、その時も蒼の事好きだったよ。好きすぎて、無謀にも探そうとして……事故に遭って蒼の事だけ忘れた。蒼が、梨奈さんの事好きで付き合ってるって知ってるけど、私、蒼の事が好き」