キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。

すぐに駆け寄ると、綾音は寝ているだけだった。     
            
           
綾音の、少し幼くも見える寝顔の涙のあとにキスをひとつ落として、俺は綾音をおぶる。


何も言わないまま、残りの5日間避け続けるわけにはいかない。


綾音が起きたら話をしよう。    
               
               
途中、俺が投げおいたままだったカバンを拾って帰路につく。


「あお……蒼ちゃん」      
              
              
寝ているのに、俺の名前を呼ぶ綾音が、ひどく愛おしい。

……。              


やっぱり、誰にも渡したくない。         
             
            
             
            蒼side 終