蒼side
「綾音……早すぎるだろ」
綾音を追いかけるのはこれで2回目。
男子のなかでも結構早い方なのに、一向に追い付ける気がしない。
今さっき。
俺は転校してきて最初に仲良くなった小島の家に、借りたものを返しに行ったあと、いつもと違う道を通って帰っていた。
綾音の家に帰るために角を曲がろうとした時。
ビュッと、飛んでもない勢いでなにかが俺の前を通り、俺の頬には何か生暖かい水滴のようなものがついた。
「なんだ?」
「綾音……早すぎるだろ」
綾音を追いかけるのはこれで2回目。
男子のなかでも結構早い方なのに、一向に追い付ける気がしない。
今さっき。
俺は転校してきて最初に仲良くなった小島の家に、借りたものを返しに行ったあと、いつもと違う道を通って帰っていた。
綾音の家に帰るために角を曲がろうとした時。
ビュッと、飛んでもない勢いでなにかが俺の前を通り、俺の頬には何か生暖かい水滴のようなものがついた。
「なんだ?」



