朝、目の覚めた私の気分は最悪だった。


「最っ悪だ……めちゃくちゃ頭いたい」  
                   
                   
心なしか寒気までする。      
                  
                 
昨日一昨日でいろんな事が起こりすぎたせいだ。                 
                    
               
蒼が家に来てからまだ一晩しか経って無いってのに……            
                   
                
仕方なく、心配や迷惑を掛けないよう、嘘を交えた手紙を書く。           
                  
                  
「蒼へ、
今日はサボって1日ゲームすることにしたから朝ごはんはいらない。担任にはいつもやってるみたいに仮病の電話いれるけど、なにか言っててもほんとの事言わないでね? じゃあ行ってらっしゃい」            
                
                 
「できた」              
                    
                 
朝ごはんが要らないことと休むこと以外、1つもホントの事を書いてない。      
             
                 
そもそもずる休みなんてしたこと無いし……  


でも、そんなことを知るはずもない蒼は、素直に騙されてくれるだろう。