キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。

『みんな!! 聞いてくれ。今日はなんと我がクラスに転校生がやってきた……』


今朝の、あのデリカシーのないぽっちゃり担任の声が、頭の中で木霊する。      
                   
                  
え、そうゆうこと? そうゆうことなの? 
                   
                  
ピンポーン♪              
                   
                  
何分くらいそうしていただろうか。    
                   
                 
もう一度インターフォンがなった。    
                   
                  
「あの……そろそろ入ってもいい?」    
                    
「えっあっどうぞ」          
                   
              
ほとんど反射で彼を招き入れる。    
           

「さっきぶりだね」         


山中くんは、蕩けるような笑みを浮かべているけど、さっきぶりだねってじゃない!!  
                  
                  
今までの経験上、言いたいことは最初に言っておかなければならない。