「じゃあ、クラスに行こう」

とネクタイの紐を占める先生について行く。

「笹森はどこから来たんだ?」

「あ、ここから遠くの○○町です。知ってますか?」

というとさっきとは全然違う柔らかい顔でそうか。

といってくる

「俺は○○繁華街の近くに住んでてよぉ。」



「いっっ!!」

私はズキンと痛む頭を抑える

「頭いてーのか……?」

「すみません。ストレスがかかりすぎて記憶が少しなくなっていて大切な人がいたのは覚えていたんですが、誰なのか全然わからなくて」

と窓の向こうにある海を眺める

「そうか」

とまた悲しそうな顔をする