俺の話を聞く内に、早乙女の顔はどんどん青ざめて行く。



あんな風に怜ちゃんを扱っていても、家族として怜ちゃんを心配するだけの情は持っていたのだと安心する。



そうじゃないと、こいつが来て、本当に喜んでいた怜ちゃんが報われない。



他の3人にも、体が弱いとしか伝えてないため、今の状況を理解し、狼狽えている。



栗山さんがバッと振り返り、窓に駆け寄る。



この教室は、2階にあるため、必然的に下を見下ろす形になる。



「! っふぅっ。 若菜くん!! 行くよ!」