「なぁ海歌(みか)ちゃん。こいつ知ってるよね？」



「うん。知ってるよ～｡有名だもん。あっどうもはじめまして、私波風　海歌(なみかぜ　みか)って言います。よろしくね。」



その後も２人は俺と一樹をよそに話を進める。



「じゃあさ､その楓がどう有名か教えてやってくんない？」



何で今更そんなこと知りたいの？



とでも言いたげな顔をした波風さんだったが､快く教えてくれた。



「ふふっいいよ。えっとね～かえっ……コホン若菜くんは､２人と比べて普通だーなんて言われてたけど、最近はスッゴクモテモテなんだよ～。なんかね、笑顔が可愛い!!て先輩お姉さまに言われてて、同い年のこには……気遣いができて優しい隠れイケメンって言われたり､困ってる時にスマートに助けてくれて格好いい!!等々その他多くの好評価が集まってるの！　柔らかい物腰と話し方も人気の集まる理由の１つみたいだよ」