誰か一緒にいてくれないかなぁ。



その言葉を聞いた時、俺は頭で考えるよりも早く、

「じゃあ俺と一緒にいる?」
と、いつもの調子で口にしていた。



そして迎えた今日。



俺は海歌ちゃんと1日過ごす事が決定した。



折角のチャンス。



俺は今日、海歌ちゃんに告白する。



年の始めにそんな成功をしたら縁起もいい。



鏡に写る自分を睨み付けて、気合いをいれて家を出る。



好きな女の子より、先に待ち合わせ場所に着いていたいのが男心。



待ち合わせの15分前には着くようにと家を出たのだが、俺が待ち合わせ場所に着いたとき、海歌ちゃんも同じタイミングで来ていた。



海歌ちゃんを見ると、彼女も俺と同じように目を見開いている。