「昴っ!」

逃げられないようにガシッと腕を掴んだ。

よし!!


「っ翠……」


「昴っ、あのね」

ゴクッ、と息を呑む。

言わないと……。


「大事な話があるの。だから……放課後、昴の家の前で待ってる」


「俺帰り遅くなるよ?寄り道するし……」

遠回しに来るなって言われてる?


「待ってるから。昴がいくら私を避けても私は大事な話があるの」