「つか、よく“あんなこと”があったのにヘラヘラしてられるよな……いじめとかされてねーの?姉ちゃん」


「えへっ、心配してくれてるの?」

冗談混じりにそう言えば、顔を真っ赤にさせた藍。


「ちげーから!母さんが心配してて……」


「そういうことにしといてあげるよ!んじゃあ私みんな待ってるから行くね?藍も学校楽しんで!」

そう言って、部屋を出た。

家を出ると、眩しい太陽が見えて。



「あ、翠。おはよう」

隣の家を見ると、ちょうど皐月昴(さつきすばる)が家を出たとこだった。