月下美人


「は〜?バカだな〜なに言ってんの」

あむっとパンを食べる翠。

むむ……。


「こないだね……翠と陽菜と竜介が帰った時夏希と碧の話を聞いちゃったの。詩織さんっていう女の子がいて、碧のたぶん好きな人」

彩葉
「……ふーん」


「きっとなにかあったんだなって。私はたぶんその子に負けちゃうなって……怖くて向き合えない」

こんな弱虫じゃなかったはずなのに……。

彩葉
「はぁ。あんたバカ?碧の口から、今でもその人が好きって聞いたの?」

ぶんぶんっと首を横に振った。

彩葉
「聞いてないなら憶測じゃなくて、碧の口から聞きなさいよ」