ドサッとベッドに座った。

夏希
「碧見てると、愛生のこと特別なんだなってすぐわかるよ」

夏希には全部お見通しか……。


「……恋なんてしないって決めてた。もう二度と大切なもの失いたくないから」

夏希
「ん」


「でもいつのまにか愛生は、俺の中に入ってきて俺の全部を愛生で埋め尽くされたんだ」

恋をしないなんて、無理だった。

毎日毎日猛アタックされて、ドストレートに好きだと伝えられて。

落ちない男がいるわけないんだ。

夏希
「碧の気持ちもわかるけどさ……もう、前に進んでいいんじゃないの?」