そう言うと、藍が私の前に出てきた。


「姉ちゃんに近づかないでください。いくら九条財閥の次期社長でも嫌なんで」

優奈
「藍っ、なんてこと言うの?」

夏希
「いいんです。ほんとすみませんでした」

夏希、なにも悪くないのに……。


「な、夏希、その……」

夏希
「俺、諦めないからね。おやすみ」

っ!?

夏希はバイクに跨るとお母さんと藍に礼をしてから走り去ってった。

なんなの九条夏希……。

いや、関係ないし。

私は族とは関わらないんだから……。