月下美人


「その言葉そのままお前に返すし!お前こそ耳真っ赤にして、まるで俺の事好きみたいじゃんか!」

陽菜、
「はぁ!?自意識過剰だし!もういいっ」

逃げようとした陽菜の手首を掴んだ。

陽菜
「っなに!」


「っ……まだ、休み時間あるじゃん」

俺、なに言ってんだよ!!

陽菜
「……?そう、だね」

こういう時に語彙力ねーと困るな……。

陽菜の手を繋いだまま床に座った。

陽菜
「聖七?」


「……少し、話そ」