月下美人


「当たり前!ずっとずっと、好きなの……」

答えてくれたことはないけど……。


「とにかく、絶対月下美人にならない!そのへんの女を姫にしなよ!どうせ族なんてみんな一緒なんだから!」

自分でも涙目なのがわかる。

でも、嫌なんだ……。

瑠架
「ま、まぁまぁ、落ち着こ?ね?」

聖七
「おい!そのへんの族と一緒にすんなよ!」


「一緒にして何が悪いの!?嫌なの……もうあんな思いしたくない。殴られたくも蹴られたくもないし、期待もしたくない」

聖七
「あーもう……アイツ、狙いなんだよ」


「え?」