月下美人

真剣な眼差しになった健太郎さん。

っ、なに聞かれるんだろ。

健太郎
「金目当てで夏希といるのか、本当に心から夏希を好きなのか。どっち?」

……きっと、今まで夏希に近づく人はみんな肩書き目当てだったんだろうな。

私は……肩書きなんてどうでもいい。


「夏希が好きなんです。暴走族とか御曹司とかそんな肩書きなんかどうでもいいんです。九条夏希が好きなんです」

夏希
「翠……」


「そりゃ、御曹司ならお金持ちの可愛いご令嬢と婚約とかありえるだろうけど……私はただの庶民だしお金持ちじゃない。でも、夏希のことが好きなのは誰にも譲りたくないです」

ここで反対されるのなんて、たぶん当たり前だと思うから……。