女子校ってもっと闇深いものだと思ってたけどみんな優しくてよかったぁ……。

いじめとかあったらどうしようとか、いらない心配だったな。

なんて思って歩いてると、

「きゃー!誰あのイケメン!!」

「やばいやばい!バイクに寄りかかってるだけでもやばい!」

「誰か待ってるのかな?」

校門を抜けたとこからそんな声がした。

またイケメンか……ん?

嫌な予感がして慌てて校門を出て見ると、立っていたのは夏希だった。


「なっ、夏希!!なんで、」

夏希
「昨日迎えに行くって言ったじゃん」

私の頭を撫で始めた夏希。