とか言いつつ、あの女が俺にくっついてきた時は必死で引き離してたのに。

可愛いなぁ、ほんと。


「また明日、な?おやすみ翠」


「ん、おやすみ。気をつけて帰ってね」

玄関で翠とばいばいをして、アパートを後にした。

……恋人、になったんだもんな。

翠が、俺のものになった。

俺だけの……。

やばい、優越感に浸される。

家に帰ると、リビングにみんないた。

怜央
「おかえり〜夏希」


「ふぁ〜……ただいま」