▷▷夏希side

なんだかんだで気がつけば夜の10時だった。


「ごめんね夏希、こんな時間になっちゃって」

申し訳なさそうにしゅん、とした翠。

あー……離れたくない。


「はぁ……マジ可愛い。キスしていい?」

そう言えば、顔を真っ赤にした。

ほんっとうぶで可愛い。


「い、いいけど……っ」


「んじゃ遠慮なく」

翠の後頭部に手を添えてキスをした。

何度目かわかんないキスだけど、1回1回が大切で甘くて。